腸重積

腸重積ってどんな病気?

通常、腸は筒状で中は空洞ですが、その空洞内に腸が入り込んで腸閉塞をおこしてしまう病気です。

典型的な腸重積は、小腸の終わりの部分の回腸が大腸に入り込むために起こります。
この病気は、生後4ヶ月から1歳までに罹りやすく、患者のほとんどが2歳未満の乳幼児です。
男女比は2:1で、男の子の方が女の子よりも罹りやすい病気です。

腸重積が起こる原因としては、腸にあるリンパ節が腫れることが誘因と考えられています。
腫れたリンパ節が、腸の蠕動運動によって肛門側に引き込まれることによって腸が入り込むかたちとなります。
リンパ節の腫れの多くは、風邪やウイルス性腸炎などのウイルス感染によって起こります。
そのため、風邪や下痢などの症状がみられたあとに腸重積を起こすことがあります。

腸重積の症状

腸重積の主な症状は、激しい腹痛、嘔吐、粘血便です。

腸重積の場合、おなかの痛みによって、突然激しく泣いたり嘔吐することから始まります。
おなかの痛みは、いったんは治まり、しばらくするとまた痛みだすを繰り返し、次第に赤ちゃんの顔は青ざめぐったりてしまいます。

また腸重積が起こると、腸が重なり合っている部分の血流が障害され、細い血管が破れて腸の中に流れ出るために粘血便がでます。
この粘血便は、イチゴジャム様またはイチゴゼリー様と例えられ、腸重積に特徴的な症状です。

ただし、この粘血便は腸重積の初期には見られないことが多く、病院にいって浣腸して初めて出ることも少なくありません。
そのため、いつもと様子がおかしいとおもったらすぐに受診するようにしましょう。

腸重積の検査

血液検査
虫垂炎の場合、主に白血球数やCRPといった炎症の有無を調べる検査を行ないます。
腹部超音波検査
おなかに超音波をあてておなかに異常がないかを調べます。
腸重積の場合、腸が重なり合う特有の画像が見られ、腸重積を診断するうえで重要な診断材料となります。
腹部レントゲン検査
おなかをレントゲン撮影して異常がないかを調べます。

腸重積の治療法

治療法は、発症してから24時間以内であれば約8割のお子さんがバリウムや空気を肛門から注入して腸に圧を加えて重なり合っている腸を元に戻す方法によって治ります。
約2割のお子さんは、この方法では治らないために手術をして重なり合っている腸を元に戻す方法が用いられます。

この病気は、時間が経てば経つほど腸が壊死を起こして手術によって切りとらなければならなくなってしまいます。
そのため、早期発見がとても重要な病気です。

この病気は、ほとんどのお子さんは再発することはありませんが、約1割のお子さんに再発がみられます。