破傷風

破傷風について

破傷風は、破傷風菌が作り出す毒素が体内に侵入することにより、体のこわばりや痙攣を引き起こす病気です。

破傷風菌は土壌に存在しており、菌の芽胞(がほう)が傷口から体内に侵入することにより感染します。
そのため、ヒトからヒトへうつることはありません。

破傷風の症状

症状

破傷風の症状は、破傷風菌が産生する毒素によって引き起こされます。

3〜21日の潜伏期間を経て、口が開きにくくなり、食べ物を食べるのが難しくなったり、歯ぎしりや寝汗なの症状が現われ、顔の筋肉の緊張や硬直によって額にしわができたり、引きつり笑いをしているような表情となります。

しだいに筋肉の緊張・硬直は全身に広がり、歩行障害や全身を弓なりに反らせる姿勢がみられ、呼吸困難などの重篤な状態となります。

通常、意識ははっきりしています。

新生児破傷風
新生児破傷風は、分娩時に不潔な臍帯切断を行うことにより発症し、先進国ではあまりみられませんが、発展途上国でみられます。
潜伏期間は1〜2週間で、吸乳力の低下で発見されることがあります。
新生児の場合、発症すると60〜90%が10日以内に死んでしまうとても怖い病気です。

診断

破傷風の診断は基本的に、症状(強直性けいれん、嚥下障害、開口障害など)から診断されることが多いです。

破傷風の治療法

破傷風は入院治療となります。
まずは傷口をきれいに洗浄します。
そして、破傷風の症状は破傷風菌が出す毒素によるものなので、それを中和するために破傷風免疫グロブリンを用い、破傷風菌を殺すために抗生物質を投与します。
痙攣がある場合は、抗痙攣剤を使用します。

予防方法

破傷風は予防接種によって予防することができます。
破傷風は三種混合ワクチンとして、定期予防接種の対象となっています。

詳しくは、三種混合ワクチンのページをご参照ください。

破傷風菌は土壌に広く分布していますので、けがをした際は、流水で傷口をしっかりと洗い流し、消毒をしましょう。

芽胞(がほう)
特定の菌によって作られるもので、発育に不適当な環境(乾燥や栄養不足など)の状況下になると、厚い膜状のものを作って休眠状態となるものです。