ヒブ感染症

hib(ヒブ)感染症について

ヒブ感染症とは、ヘモフィルス インフルエンザ菌B型によって引き起こされる感染症です。
菌の名前がインフルエンザですが、冬に流行するインフルエンザとはまったく関係がありません。
菌が発見されたときに冬に流行するインフルエンザの原因がこの菌であると間違って考えられていたためにこのような名前になってしまいました。

ヒブ感染症には、髄膜炎・肺炎・喉頭蓋炎などを起こしますが、一番問題となるのが髄膜炎です。
細菌性髄膜炎の半数以上がこの菌によるもので、ヒブ感染症の約85%は0〜4歳の乳幼児で見られます。
通常5歳以上の幼児がヒブ感染症にかかることはありません。
健康なお子さんの鼻やのどにヒブがいることがありますが、多くの場合、症状が出ない不顕性感染で終わってしまいますが、何らかの影響で、そこから血液中に入り込んで髄膜炎などを起こしてしまうことがあります。

感染経路は飛沫感染、接触感染です。

ヒブ感染症の症状・診断

症状

上記でも記しましたが、ヒブ感染症で一番問題となるのが、細菌性髄膜炎です。
髄膜炎の初期症状は発熱や嘔吐、機嫌が悪いなどがあらわれ、その後、けいれんや意識障害を起こします。
このように、初期症状がかぜ症状と似ていることから、早期診断がとても難しい病気です。

髄膜炎を起こしてしまった場合、2〜5%くらいのお子さんが亡くなり、30%くらいで運動障害・発達障害・知能障害・聴力障害などの後遺症がおこることがあります。

ヒブによる細菌性髄膜炎の発症率は、母親からの移行抗体が減少する生後4ヶ月を過ぎると急速に増加し、3歳を過ぎると減少します。

診断

ヒブ髄膜炎の初期は、かぜの症状と区別がつきにくく、診断がとても難しいです。
髄膜炎が疑われる場合には、脊髄から髄液を採取して菌がいるかどうかを検査します。

ただし、この髄液を採取する検査は簡単な検査ではないことから、早期に髄膜炎を診断するのはとても難しく、そのため、予防がとても重要となります。

hib(ヒブ)感染症の治療法

抗生物質による治療が行なわれます。
ただし、最近では抗生物質が効かない耐性菌が増えてきており、治療が難しくなることもあります。

予防方法

ヒブ感染症は、予防接種(任意接種)によって予防することができます。

登校・登園について

ヒブ感染症は、学校保健安全法で予防すべき伝染病1〜3種に含まれていません。
そのため、ご本人の体調をみて判断すればよいでしょう。

但し、学校や保育園・幼稚園によっては、学校保健安全法の第三種のその他の感染症にヒブ感染症を含めている場合がありますので、担任の先生に登校・登園の制限の有無を確認してください。

飛沫感染(ひまつかんせん)
せきやくしゃみなどによって飛び散る飛沫に含まれる病原体が、口や鼻などの粘膜に直接触れて感染すること。

接触感染(せっしょくかんせん)
感染源に接触することによって感染すること。皮膚や粘膜などが直接触れあって感染する場合と、病原体が付着したタオルや容器などを介して間接的に感染する場合がある

潜伏期(せんぷくき)
ウイルスや細菌などの病原体が体内に侵入してから症状(発病)がでるまでの期間