みずぼうそう

水疱瘡(水ぼうそう)について

水疱瘡(水ぼうそう)は、正式名称を水痘(すいとう)といい、全身に虫にさされたようなかゆみを伴う赤い発疹ができる病気です。
水疱瘡(水ぼうそう)の原因となるウイルスは、ヘルペスウイルスに属する水痘帯状疱疹ウイルスです。

このウイルスの感染力は麻しんについで強く、不顕性感染(ウイルスに感染しても症状が現れない感染)も少ないです。
そのため、家族が水疱瘡(水ぼうそう)に感染した場合、水疱瘡(水ぼうそう)の免疫(抗体)がない方へは90%感染するといわれています。
水疱瘡(水ぼうそう)は、一度感染すると終生免疫を獲得します。

水疱瘡(水ぼうそう)は、12から7月にかけて多くみられる傾向があります。
感染者のほとんどが9歳以下で、特に1〜3歳での感染が多いです。
感染経路は、飛沫感染・接触感染です。

水疱瘡(水ぼうそう)は、健康な子どもにとっては通常軽い病気ですが、発疹が出始める1〜2日前から水疱がかさぶたになるまで感染力があるため、ほかのお子さんにうつさないように注意が必要です。

水疱瘡(水ぼうそう)の症状・合併症と診断

症状

10〜21日程度の潜伏期間を経て、38〜39℃程度の発熱とともに全身にかゆみを伴う発疹ができ、時間の経過とともに水疱となり、その後かさぶたとなります。
熱は出ない場合もあります。

発疹は通常頭皮から出現し始め、次いで体幹、四肢に出現し始めます。
発疹は、数日中にカラダ全体に広がっていくので、発疹・水疱・かさぶた、それぞれが全身に存在します。
また、咽頭や気道などの粘膜にもできることがあります。

発疹は最初、赤い小さな丘疹で、1〜2日で1〜4mm程度の水疱となりかゆみがでてきます。
水疱はやぶれたり、化膿したりして、その後乾燥してかさぶたとなり治癒します。
水疱内の液体には、ウイルスが存在するため感染源となります。

最初の発疹ができてから、1週間程度でほとんどの発疹がかさぶたとなります。
かさぶたは、取れるとしみのようにのこることがありますが、数ヶ月もすると消えていきます。
水疱瘡(水ぼうそう)の発疹はかゆみがあり、かきむしってしまうとその場所が細菌感染を起こし、あとが残ってしまうことがあるので、なるべく掻かないように注意して患部は清潔に保つようにします。

合併症

合併症とは、ある病気が原因となって起こる別の病気をいいます。

水疱瘡(水ぼうそう)の合併症として、細菌による皮膚への二次感染があります。
水疱を掻くことによってキズができてしまい、そこに細菌感染が起こり化膿してしまうことがあります。
またまれに、肺炎、中枢神経障害(無菌性髄膜炎、脳炎など)などを起こすことがあります。

診断

基本的にみずぼうそうの診断は、虫にさされたようなかゆみを伴う赤い発疹や水疱より診断されます。
必要に応じて血液を採取して抗体検査を行うことがあります。

水疱瘡(水ぼうそう)の治療法

水疱瘡(水ぼうそう)のウイルスの増殖を抑える薬(抗ウイルス薬)と皮膚の保護やかゆみを抑える塗り薬があります。
ウイルスの増殖を抑える薬(抗ウイルス薬)は、2日以内に使用すると経過が軽くすることができます。
ただし、水疱瘡(水ぼうそう)は基本的に経過の軽い病気のため、抗ウイルス薬を使用せず、皮膚のかゆみや保護する塗り薬のみで様子をみることも多く、抗ウイルス薬の使用にあたっては、担当の医師がお子さんの状態などを総合的に判断して使用の可否を決めます。

予防方法

水疱瘡(水ぼうそう)は、予防接種(任意接種)によって予防することができます。
くわしくは、みずぼうそうワクチンをご覧ください。

みずぼうそうにかかってしまったら・・・

みずぼうそうは感染力が強く、ほかのお子さんにうつしてしまう恐れがありますので、すべての水疱がかさぶたになるまでは、家で静かに過ごすようにしましょう。

みずぼうそうの水疱は、かゆみが強く、患部をかきむしってしまうとその場所が細菌感染を起こし、化膿したり、あとが残ってしまうことがあります。
そうならないためにも、爪を短く切っておく、シャワーや濡れたタオルでカラダを拭くなどして皮膚を清潔に保つ、医療機関でかゆみ止めの薬をもらうなどして対策しましょう。

また、水疱が口の中に出来ると、食事する際にしみて痛みを伴い、その影響で食欲が落ちることがあります。
そのような場合は、無理に食べさせようとはせず、水分補給をこまめに行い、脱水にならないように注意しましょう。

食べ物を与える場合も、喉越しのよいもの(ゼリーやプリンなど)を与えるようにして、酸味の強いものや味が濃いものを与えるのは控えましょう。

登校・登園について

水疱瘡(水ぼうそう)は、学校保健安全法で予防すべき伝染病2種に属しています。
そのため、登校基準が設けられており、すべての発疹が痂皮化(かさぶた)するまで出席停止となっています。

水疱瘡(水ぼうそう)にかかったことがない妊婦の方は要注意

頻度は少ないですが、妊娠初期に水疱瘡(水ぼうそう)に感染すると、先天性水痘症候群(低体重・四肢形成不全・脳炎・白内障・小頭症など)が起こる場合があります。
また、出産直前に感染すると、産まれたお子さんが水疱瘡(水ぼうそう)を発症することがあります。

飛沫感染(ひまつかんせん)
せきやくしゃみなどによって飛び散る飛沫に含まれる病原体が、口や鼻などの粘膜に直接触れて感染すること。

接触感染(せっしょくかんせん)
感染源に接触することによって感染すること。皮膚や粘膜などが直接触れあって感染する場合と、病原体が付着したタオルや容器などを介して間接的に感染する場合がある

終生免疫(しゅうせいめんえき)
一生涯免疫が持続し、二度と同じ病気にはかからないもの。

潜伏期間(せんぷくきかん)
ウイルスや細菌などの病原体が体内に侵入してから症状(発病)がでるまでの期間