日本脳炎

日本脳炎について

日本脳炎は、日本脳炎ウイルスを保有する蚊に刺されることによって脳炎を起こす病気です。
感染経路は、日本脳炎ウイルスに感染したブタの血を吸った蚊(コガタアカイエカ)に刺されることで感染します。

ヒトからヒトへ感染することはありません。
蚊が原因で感染することから、夏に流行します。
また、患者数は西日本で圧倒的に多くなっています。
ただし、今後地球温暖化の影響で北へと広がっていくと予想されています。

現在、日本国内では日本脳炎に罹る方は年間10名以下とごくわずかです。
しかし、小児の感染も報告されていますので注意が必要です。

日本脳炎の症状と診断

症状

6〜16日の潜伏期間を経て、典型的な症状は、数日間の高熱(38℃以上)、頭痛や吐き気・嘔吐などで発病します。
小児の場合、腹痛や下痢を伴うことが多いです。
次いで、項部の硬直、筋肉の硬直、異常行動、意識障害、痙攣などが見られるようになります。

日本脳炎は感染しても発病するのが1000人に1人程度で、ほとんどが無症状で終わる不顕性感染です。
しかし発病すると、一般的に日本脳炎の致死率は約15%で、特に幼少児で高く、また死亡を免れた場合でも半数近くは痙攣・麻痺・精神障害などの重篤な後遺症が残る場合が多いです。

診断

まず、症状から脳炎が疑われる場合、髄液検査やCT・MRI検査などが行なわれます。
それらの検査で脳炎と診断され、日本脳炎が疑われる場合は、日本脳炎ウイルスに対する抗体が上昇しているかどうかを調べます。

日本脳炎の治療法

原因ウイルスに対する薬はないため、症状をやわらげる対症療法が中心となります。

予防方法

日本脳炎は予防接種(定期接種)によって予防することができます。

また、外出時、特に日没後は虫除けスプレーや蚊取り線香などを使用したり、肌の露出を最小限にする、窓を開けておく際は網戸を使用するなどして、蚊に刺されないようにしましょう。

潜伏期間(せんぷくきかん)
ウイルスや細菌などの病原体が体内に侵入してから症状(発病)がでるまでの期間