心房中隔欠損症

心房中隔欠損症ってどんな病気?

心房中隔欠損症は先天性の疾患で、先天性心疾患のなかで6〜10%を占め、左右の心房との間にある壁(心房中隔)に穴があいている病気です。

健康な心臓の場合、肺から酸素を多く含んだ血液が左心房に流れ、そこから左心室へと流れ込み、全身へと送られ全身へと酸素を供給します。
全身の各組織に酸素を供給した血液は、右心房へと流れ、そこから右心室へと流れ込み、肺へと送られます。

心房中隔に穴があいていることによって、肺から酸素を多く含んだ血液が左心房に送り込まれても、いくらかの血液は穴を通って右心房へと流れ込み、全身に送られずに再度肺へと流れてしまいます。
そのため、健康な心臓よりも余分に働かないと、同じ分だけの血液を全身に送ることができません。

産まれてから数ヶ月から数年で自然に穴が閉じることもありますが、2〜3歳になっても閉じない場合は、なんらかの治療を考える必要があります。

心房中隔欠損症の症状

小児期にはほとんど自覚症状があらわれず、多くの場合、健診や診察時の心雑音や心電図異常を指摘されて初めて診断されることが多いです。

心房中隔欠損症の検査

胸部レントゲン
胸部のレントゲンを撮影して、心臓の大きさやその他の異常がないかを調べます。
心電図
不整脈の有無や、波形異常がないかを調べます。
心臓超音波
心房の壁に穴があいていないかや、あいている場合、どの程度の大きさであるかまたは、どの部位にあいているかを調べます。
この心臓超音波で、心房中隔欠損症であるかどうかの確定診断ができます。

心房中隔欠損症の治療法

治療法は主に手術とカテーテル治療の2種類があります。

手術の場合、重症な場合を除いては、小学校にあがる前の4〜6歳くらいに行なうのが一般的で、遅くても成人になる前に手術を実施するのが良いといわれています。
手術は、人工心肺を用いて心臓を停止させた状態で、直接あいている穴を閉じる治療を行ないます。

カテーテル治療は、細い管を血管内を通って心臓の穴のあいている部位までもっていき専用の器具で穴を塞ぎます。
手術に比べてカラダへの負担は軽くすみますが、すべての方に可能な治療法ではありません。