下痢のホームケア

子供の下痢について

子供が下痢になる原因のほとんどは、細菌やウイルス感染によるものです。
おなかに細菌やウイルスがはいると、腸が炎症を起こして水分や栄養分を吸収できなくなるために下痢が起こります。

またもうひとつの理由に、細菌やウイルスなどカラダにとって悪影響をあたえるものをはやく体外に排出させる防御反応として下痢が起こります。
そのため、自己判断で安易に下痢止めを服用させることは、とても危険ですのでおやめ下さい。

下痢になったときは大量の水分も一緒に体外にでてしまうので、脱水には注意が必要です。
なるべく水分摂取はこまめに行いましょう。

赤ちゃん(乳児)の下痢

生後1ヶ月未満の赤ちゃんの場合、軟らかいうんちを頻回にするのが普通です。
また、母乳やミルクが中心の食生活をしている赤ちゃんは、軟らかいうんちを1日に何回もするのが普通ですので、機嫌が悪くなければ問題ありません。
離乳食が進んでくるに従って、うんちも段々とかたちのあるものになってきます。

幼児・小児の下痢

保育園や幼稚園、小学校に通うようになると、行動範囲も広がり仕方のないことですが細菌やウイルスなどに感染しやすくなります。
そのため、下痢になることもしばしば。
感染しないように普段からうがいや手を洗うなどの予防も大切ですが、家でのケアもとても大切です。

家での見守る際に大切なのは、脱水予防と子供への愛情です。

下痢の対処方法

1) おしりのケアはこまめに!
赤ちゃんや幼児の場合、下痢が続いていると、おしりが赤くただれてきてしまいます。
そのため、おしりのケアはこまめに行いましょう。

@ おしりの汚れを取ります。
便が出た後は、濡れたガーゼやおしりふきなどで汚れを落とします。
決して、乾いたガーゼやティッシュは刺激になりますので、乾いたもので拭かないように!

A おしりを洗います。
洗面器などにぬるま湯を入れ、おしりだけを浸けて肛門のまわりや股の部分などをやさしく洗います。
下痢が頻繁で、毎回洗うのが大変な場合は、2〜3回に1回の割合で洗ったり、時間を決めて洗ってあげましょう。

B おしりを拭きます。
軟らかめのタオルやガーゼハンカチなどで水分をしっかりと拭き取ります。
水気があると炎症を起こす原因となりますので、しっかりと乾かしてからおむつをはかせるようにします。

年中・年長や小学生の子供の場合で、家にシャワートイレがある場合は、シャワートイレでしっかりとおしりを洗って清潔を保ちます。

2) 水分補給をこまめに行いましょう
下痢のときに最も注意しなければならないのが脱水です。
水分を与えると、下痢がひどくなってしまうからと水分を控えてしまう方がいらっしゃいますが、それは間違いです。
人間は水分だけ摂れていれば数日間は生きていけます。
それぐらい、カラダには水分が必要不可欠なのです。
そのため、少量ずつで構いませんのでこまめに水分を与えて、水分不足にならないように注意しましょう。

3) 消化の良いものを食べさせてあげましょう(離乳食以降)
下痢の時は、胃腸の機能が低下しています。
なるべく、硬いものや消化するのに胃腸に負担のかかる食べ物は避けましょう。

@ 下痢ときにあげてもよいもの
水様便のとき
リンゴのすりおろし、野菜スープや味噌汁の上澄み、お茶(湯冷まし)、

軟便のとき
おかゆ、軟らかめのうどん、乳酸菌飲料、食パン、リンゴ、豆腐など

A 下痢のときにあげてはいけないもの
糖分の多いもの(ジュースやおかし、プリン)、柑橘系のくだもの、食物線維の多いもの(ごぼう、海藻類、いもなど)、冷たいもの(ジュース、アイスなど)
脂肪分の多いもの(牛乳、アイスクリーム、揚げ物、バター・マーガリンなど) など

4) 排泄物の始末はきっちりと
排泄物の中には、ノロウイルスなど下痢を起こすウイルスや細菌が大量に存在します。
排泄物の処理をしっかりと行わないと、お母さんや家族まで下痢を起こしてしまい、お子さんの介護もままなりません。
そうならないために、

  1. 汚物のついたおむつはビニールにいれて捨てる。
  2. 下着などに付着したウンチはしっかりと洗い、ハイターなどで消毒する。
  3. 後始末が終わったあとはしっかりと手を洗う。
  4. 後始末中に触ったドアノブや蛇口などもしっかりと消毒する。

水分の与え方について

下痢の場合、水分摂取を第一に考える必要がありますが、カラダからは水分と一緒にナトリウムやカリウムなどの電解質も失われるため、水分だけの補給では不十分です。
対処としてはまず水分補給、その次に塩分(電解質)補給、最後にカロリー補給となります。

与えるものとしては、母乳やミルクの場合は、飲めるようであれば普段どおり与えても大丈夫です。
あまり欲しがらないようであれば、1回量を減らして回数を増やして与えるようにしましょう。

幼児の場合は、乳幼児用のイオン飲料、野菜スープや味噌汁の上澄み、リンゴのすりおろしなどがよいでしょう。
一度にたくさん飲ませずに、少しずつ飲ませるようにしましょう。

下痢の時は、水分と一緒に電解質(ナトリウムやカリウムなど)も排泄されてしまいます。
一般的なスポーツ飲料は、水分補給には適していますが、電解質の含有量が少なく、糖分が多いため、乳幼児に与えるときは乳幼児用のイオン飲料の方が適しています。
スポーツ飲料を与える場合は、電解質不足を補うために、野菜スープや味噌汁の上澄みも一緒にあげましょう。

現在では、経口補水液と呼ばれる飲料水が売られています。
これは、体への吸収が良いように電解質のバランスなどを考慮して作られているものです。
経口補水液を与える際は必ずかかりつけ医に指導を受けてから与えるようにしてください。