ひきつけを起こしたときのホームケア

よくけいれんしても「あわてないように」っていわれますが、自分の子どもがひきつけを起こしてあわてないお母さんなんていません。
ただ、あわてていてもしなければならないことが「わかっている」のと「わかっていない」のとでは大違いです。

このページでは、ひきつけの種類やひきつけを起こした場合の対処法や受診の目安などをわかりやすくまとめてみました。

子どものひきつけのほとんどが熱性けいれん

ひきつけとは、こちらからの呼びかけに反応がなく、カラダが震えたり硬直させている状態です。

子どもの起こすひきつけのほとんどは、熱性けいれんによるものです。
これは、生後6ヶ月から6歳くらいにおこり、10〜20人に1人は起こすといわれており、男児に多い傾向があります。
このけいれんは、良性のもので特に後遺症を残すこともありません。
一般的に、熱が急に高くなるときにけいれん発作が起こります。
けいれん発作の持続時間はほとんどが5分以内に治まり、長くても10分以内にはほとんどが治まります。

その他にひきつけをおこすもの
泣き入りひきつけ
激しく泣いた時に、息を吐いた状態のまま呼吸が止まって、チアノーゼが起こり、ひきつけを起こします。

てんかん
脳の神経細胞に異常な電気的興奮が起こり、その結果ひきつけが起こります。

頭部外傷
頭を強くうったことにより頭蓋内出血を起こし、脳が圧迫されることによってひきつけが起こることがあります。
そのため、転んだり、どこかで頭を強く打った後にひきつけた場合は要注意です。

その他
その他に細菌やウイルス感染によって起こる髄膜炎などの病気でもひきつけをおこすことがあります。

ひきつけを起こしたときのホームケア

1) まずは時計を
もしひきつけを起こしたら、時計を見ましょう。
病院いくと必ずひきつけはどれくらい続きましたか?っときかれます。
ひきつけの続いた時間は、熱性けいれんであるのか、てんかんなど他の病気によるひきつけなのかの判別に重要です。

時計をみないと、実際には5分くらいのけいれんでも、わが子のけいれんを目の当たりにしていると20〜30分にも思えてしまい判断材料としては不適切なものとなってしまいますので、かならず時計をみてその時間を覚えておくか、余裕があればメモしておきましょう。

2) 衣服をゆるめて、横に寝かしましょう
衣服のボタンやファスナーは緩めておきましょう。
また、吐いたりしたものが気道にはいらないために、寝かせる時は横向きにして寝かしてください。

3) 絶対に口にものをいれない
よくけいれんを起こすと舌を噛んでしまわないか心配されることがありますが、まず舌を噛むことはありません。
ですから、わりばしやタオルなどを口の中にいれないようにしてください。

4) からだを揺すったりしない
ひきつけを起こしている最中は、からだをゆすったりしても治まりません。
かえってひきつけを長引かせてしまう恐れもありますので、横に寝かせて安静にしましょう。

5) 熱を測りましょう
ひきつけが治まったら、とりあえず熱を測りましょう。
熱が何度あったかということも、このあとの受診をする際の診察の重要な材料となります。
又、熱がないのにひきつけた場合は、頭部をぶつけたことによる頭蓋内出血やてんかんなどの場合が考えられますので、すぐにかかりつけの病院に受診しましょう。

6) 子どもの状態を観察しましょう
ひきつけはどのような状態であったかを観察しましょう。
おおまかな観察ポイントは以下のとおりです。

  1. 体が硬直していたのかけいれんしていたのか
  2. ひきつけに左右差はあったか
  3. 顔色はどうか
  4. その他に気になるようなことはあったか

7) かかりつけの病院に受診しましょう
ひきつけが治まったら、かかりつけの病院に受診しましょう。
その際に、観察しておいた状態(ひきつけの持続時間、体温など)をメモしておくと、言い忘れや記憶違いなどを防ぐことができます。

8) けいれんが10分以上続いていたら救急車を呼びましょう
熱性けいれんのほとんどは5分以内に治まり、長くても10分以内で治まります。
10分以上続いている場合は、他の病気が考えられますので救急車を呼びましょう。