嘔吐のホームケア

子どもの嘔吐について

胃が何らかの刺激を受けたり、胃より下の腸の通りが悪い場合に吐くようになります。
子どもの吐く原因で最も多いのは、細菌やウイルスが原因で起こる胃腸炎によるもので、嘔吐と同時に熱や下痢を伴うことが多いです。

子どもの吐く原因で最も多いのは胃腸炎ですが、他にも緊急を要するような腸重積や髄膜炎、頭を強くぶつけた時などにも吐くことがありますので、吐いている原因を見極めることが重要です。

嘔吐のホームケア

1) 横向きに寝かせる
仰向けで寝かせると、寝ている時に吐いた場合、吐いたものがのどに詰まって窒息する危険があります。
吐き気があるときは、必ず横向きに寝かせるようにしましょう。

2) 嘔吐物の始末はきっちりと
嘔吐物の中には、ノロウイルスなど嘔吐を起こすウイルスや細菌が大量に存在します。
嘔吐物の処理をしっかりと行わないと、お母さんや家族の方に感染してしまい、お子さんの介護もままなりません。
そうならないために、ゴム手袋などをして、直接嘔吐物に触れないように注意し、速やかに片付けるようにしましょう。

吐いたものがお子さんの服についてしまった場合は、臭いによって再び嘔吐してしまうことがありますので、着替えをさせましょう。

3) 吐いたあとすぐに飲ませない
吐いたあとにすぐ水分や食べ物を与えると、すぐにまた吐いてしまうことがあります。
吐いた後は少なくても30分〜1時間程度は食べたり飲んだりさせずに胃腸を休めさせるようにしましょう。

4) 水分補給をこまめに行いましょう
吐いているときに最も注意しなければならないのが脱水です。
人間は水分だけ摂れていれば数日間は生きていけます。
それぐらい、カラダには水分が必要不可欠なのです。
ですので、少量ずつで構いませんのでこまめに水分を与えて、水分不足にならないように注意しましょう。

5) 消化の良いものを食べさせてあげましょう(離乳食以降)
下痢の時は、胃腸の機能が低下しています。
なるべく、硬いものや消化するのに胃腸に負担のかかる食べ物は避けましょう。
例として、お粥・うどん・パンは比較的柔らかくて消化しやすく、カラダのエネルギーになるのでお勧めです。

※以上の対処法は主に胃腸炎による嘔吐のものです

水分の与え方について

嘔吐の場合、水分摂取を第一に考える必要がありますが、カラダからは水分と一緒にナトリウムやカリウムなどの電解質も失われるため、水分だけの補給では不十分です。
対処としてはまず水分補給、その次に塩分(電解質)補給、最後にカロリー補給となります。

与えるものとしては、母乳やミルクの場合は、飲めるようであれば普段どおり与えても大丈夫です。
あまり欲しがらないようであれば、1回量を減らして回数を増やして与えるようにしましょう。

幼児の場合は、乳幼児用のイオン飲料、野菜スープや味噌汁の上澄み、リンゴのすりおろしなどがよいです。
一度にたくさん飲まずに、少しずつ飲むようにしましょう。

嘔吐の時は、水分と一緒に電解質(ナトリウムやカリウムなど)も排泄されてしまいます。
一般的なスポーツ飲料は、水分補給には適していますが、電解質の含有量が少なく、糖分が多いため、乳幼児に与えるときは乳幼児用のイオン飲料の方が適しています。
スポーツ飲料を与える場合は、電解質不足を補うために、野菜スープや味噌汁の上澄みも一緒にあげましょう。

現在では、経口補水液と呼ばれる飲料水が売られています。
これは、体への吸収が良いように電解質のバランスなどを考慮して作られているものです。
経口補水液を与える際は必ずかかりつけ医に指導を受けてから与えるようにしてください。